仮面ライダードライブの痛チョコを作った話〜第3話 挫折、完成〜

 

前回までに黒い部分をダークチョコレートで描き終わった私は、その出来に気を良くし、この痛チョコで彼を泣かせてみせるぜとまで意気込んでいた。

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つづくプロセスは着色である。

ドライブのマスクは主に赤・白・黒の三色で構成されている。 第0話でも触れたが、この色合いが食欲を損なわず作るのも難しくないという良さを持つ。実は細かく見ると水色も使われているが、忘れてしまったのでこの三色で着色することにした。

 

PM 20:00 3時間経過、着色開始

 

着色するにあたり、のこる赤と白の部分に使うのは赤いチョコペンダイソーで購入)と白いダースである。両方とも百円程度で購入できる。安い!

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私はチョコペンを使うのは初めてで、中身を器に出してからそれをレンジでチンしようと考えていたが、ペン自体を湯煎しないと中身が固いままだということに口をちぎって開けてしまってから気づいた。f:id:TheVertexP:20150222181856j:plain

そこでマグに水を入れてレンジでチンし、チョコペンを入浴させる。結構すぐに柔らかくなった。

中身をココットに絞り出し、書き始める。すぐに固まってしまうので、チョコペンの中身を出した後も湯せんが必要だった。f:id:TheVertexP:20150222181919j:plainすぐに固まるため、ボソボソになりやすい。様子見もかねて、細かい部分から書き始めることにした。f:id:TheVertexP:20150222181933j:plain

 

このチョコペンの赤の色は思ったより濃く、海老茶がかった赤だった。

固まりやすさについては、確かにぼそぼそにはなりやすいが、慣れればスピーディーに作業が進められて楽だった。

 

PM 20:45 3時間45分経過、赤位部分の着色終了

 

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全部書ききってまだチョコペンに中身が残っている程度だった。この程度なら一本で十分なようだ。

 

最後に残るのは白だ。

いま空白になっている部分全てが白で埋められる必要があるわけだが、この作業は今までの比にならぬほど細かい。場合によってはつまようじが空白に対して太すぎて、ダークチョコレートで書いた細い線を折ってしまいそうだ。

そこで私は塗りやすそうな広さのある部分だけつまようじで地道に白を置き、あとは上から流すことにした。

 ただ、ここにきて数年ぶりに偏頭痛に襲われたため、以降の作業は翌日にもちこすことに。

 

翌日

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PM12:00正午 白い部分(細)終了

 

目の部分を除いた残り9割の部分に、溶かしたホワイトチョコレートをつまようじで詰めた。この作業は約15分ほどだと思われる。

あとは上からホワイトチョコレートを流しかけるだけだ。

ここで心配なのは、作り始める前に幾つかの作り方で読んだ、「流しかける時溶けたチョコレートの熱で線が溶けることがあるから注意」という文言だ。

しかし午後にはアルバイトが控えているし、なにより早く完成させてしまって、痛ドライブくんの姿を見てみたい。

 

 

かけた。

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仮面ライダーのお顔に白い液体がべっとりかかっているのはなかなかお目にかかれない光景ではある。

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適宜スプーンで伸ばしつつ、かけ終わった。

とりあえずこれで着色は終了である。お疲れ様でした。

 

 だがこれだけでは強度上問題がある。羽の部分など特に折れそうなので、ダイカットにするためおおざっぱに輪郭の一回り大きく白チョコでかこむ。

f:id:TheVertexP:20150222184924j:plainそして埋める。

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 数々の細かい作業、彼からの謀反、偏頭痛を乗り越え、四時間半もの時間をかけてものすごく雑なハチミツ好きのクマさんを作ってしまったような錯覚に陥る図である。

 

PM  12:30 4時間半経過、ひとまず全工程終了

 

冷蔵庫に入れて冷やす。

 

PM 13:30 一時間の冷却終了。計5時間半経過

 

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ホワイトチョコレートの光沢がマットになり、触ってみても冷たくて硬い。固まっている。

 

早速剥がす作業に入る。

期待と緊張が高まる。

まず頭頂部をチェック。

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お!

浮いてる!

 

続いて側面もチェック。

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おおおお!!!

浮いてる!!!!!!

 

これならはがせる。慎重かつ一気に剥がす。

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おおおおおお!?

あれ?なんかピントボケてる?

あれ違う、もしかしてなんか起きてる?

 

そして剥がした状態がこちら。

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OH

・流しかけた方のホワイトチョコレートが、乾燥して浮いていたブラックチョコレートの下に入りこんではみ出してしまっている

・左目の線が一部溶けてよれている

ブラックチョコレートで描いた線がホワイトチョコレートでカバーされ、曇ったような出来に。

 

これでは満足できない。

 

私ははみ出した部分のチョコレートを熱やつまようじを利用しながら削り、また強調したい細かい部分をさらに上から盛るといった修正を重ねた。

痛チョコの作り方としては邪道だが、わたしの痛チョコイズムには初めからルールなど存在していないのだ。

 

結果修正を終えたのがこちら。

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けして綺麗ではなく、むしろ荒さが目立つ出来となったが、今回はこれでいいとした。なかなかの大きさなので、まあドライブだとわかりさえすればインパクトはあるのではないだろうか?ま、泣くだろ

 

PM 14:00 2日間、計6時間経過 ついに完成

 

 私は完成した痛ドライブくんをタッパーに入れて冷蔵庫にしまい、バイト先に向かった。

バレンタイン当日まであと6日。

 

   

次回、最終回!果たして「泣いてもいいんだよ大作戦」の結果やいかに…↓ 

仮面ライダードライブの痛チョコを作った話 〜最終話 贈呈〜 - 頂点Pと