仮面ライダードライブの痛チョコを作った話 〜第0話 きっかけ〜

今年もバレンタインデーが過ぎた。
バレンタインデーといえばチョコレート。元々はどこかが宣伝のために始めたキャンペーンだったという話は聞いたことがあるが、「チョコをあげる」「もらう」このイベントはすっかり日本に定着している。

 

幸いにも私は世間的に「あげる」側に割り振られているため、もらえるかもらえないかといった苦々しさ(ドキドキという発想がなかった)とは無縁だ。また、「あの人に喜んでもらえるかな…!」なんていう傍迷惑な期待に膨らむ勘違い(でも自分がもらうのは嬉しい。ただしそれだけである)とも無縁だ。

ただ、カレピに何あげようかな❤️てへぺろぺろ と考えるだけでいい。

 

だが、何を作るか。

これは決して小さな問題ではない。

 

チョコといってもチョコ菓子の幅の広さを考えてみてほしい。定番のトリュフ・ブラウニーなんかに始まり、マカロン、クッキー、ドーナツ…バリエーションはまさに多岐にわたる。

そんな中、高校時代の約50人分にものぼる友チョコ大量生産という義務から解放された私は、それに比べれば一人に向けて作るだけなんて簡単だろうと考え、いくつかの種類のお菓子を作ることに決めた。

 

・トリュフ

・クッキー

・マフィン

・ケーキポップ

 

できあがった計画がこのありきたりなお菓子オンパレードである。(ブラウニーは私がくるみをあまり好きでないので外した)

 

この段階で、まあこれだけあれば十分だろという至極常識的な思考と、なにかインパクトに欠ける、お前のポテンシャルはまだあるはずだと囁く過剰な自意識とが自分の中で渦巻いていた。

 

 クオリティが高ければどんなものでもある程度のインパクトはあるだろう。しかし、それは作者への感心だとか賞賛であって、貪欲な私はまだクオリティの高いものを作れるかということも定かではないのに、それでは満足できずチョコレートそのモノにインパクトを求めていた。

 

インパクトのあるチョコレートとは何だ?

開けた瞬間びっくりするようなギフトとは?

 

ブレインストーミングのよくある手法に、全く違うものを思い浮かべてその2つをつなぎ合わせると斬新なアイデアが出せるというものがある。

それにのっとれば、普通に考えてお菓子やチョコレートと無縁のモチーフを、お菓子にすればいいのではないか。

 

そこで私の中では当然の帰結が出た。

彼は仮面ライダーオタクである。

それならばチョコレートと無縁の仮面ライダーに、チョコレートと絡んでいただかざるを得まい。

どうやってか?

俗にいう痛チョコの出番である。

 

痛チョコとは。

主に漫画やアニメなどのキャラクターを描いたチョコレートを指す。痛車キャラ弁とは親戚関係にあると言えるだろう。

 

幸いなことに現在放映中の仮面ライダードライブは赤と黒と白という、食品に置き換えても不味そうではない色味である。これがガイムだったら、オレンジはまだしも甲冑の紺色の部分が食欲を削ぐ可能性があった。

さらに、材料がチョコレートだけであるから、トリュフやマフィンなどよりも日持ちがし、前から作っておくことができるため、スケジュール的に無理なく品数を増やすことができるだろう。

ガイムが俺に早く作れと囁いている。

 

以上の成り行きで私は仮面ライダードライブの痛チョコを作ることに決めた。ブレインストーミングなんていうビジネスライクなワードまで持ち出して膨らましたが、実際のところは「あっそーだ痛チョコつくってみよーぺろぺろりんこ」的なノリだった。物は言いようである。 

肝心の行程、興奮の痛チョコ体験記は次の記事から紹介したいと思う。乞うご期待!


仮面ライダードライブの痛チョコを作った話〜第1話 彼女の奮闘〜 - 頂点Pと

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↓まとめた作り方はこちらを参照!

仮面ライダードライブの痛チョコを作った話(番外編) 〜作り方まとめ〜 - 頂点Pと